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テックリードとしての1年間:挑戦と成長の軌跡

スプラシアでエンジニアをしております大西です。
前回の投稿から約1年が経とうとしてますが、実はその間に弊社からテックリードを任命されておりました。

任命時はいろいろと手探りな中過ごしてるうちにあっという間に1年が経ちました。
なのでここで私のテックリードとしての2023年の振り返りを共有できたらと思います。

初めてのテックリードとしての歩み

私がこの役割を頂いた際、社内でのテックリードに対する明確な役割定義が特にありませんでした。プログラミングやインフラのスキルは私より他のメンバーの方より特に深い知識もない中でのこの役割を頂いたので、当時はたいへん戸惑ったことを今でも覚えています。
最初の時期に少しだけ「テックリードとは」と検索をしたこともありましたが、会社によって考えが少しずつ違いあると感じました。
そのためまずは自身を振り返り、他のメンバーにない自分の強みを見つけ、その強みを活かした方法で私なりのスプラシアのテックリードを見つけていこうと考えました。

独自の強みの発見

今回を機に深掘りしていくうちに見つけた自身の強みは下記2点です。
もしかすると「こんなの当たり前だ」と思う方もいるかも知れないですが、私にとっては1つの強みと考えてます。

1. 幅広い業務経験
プログラミングもインフラも特段深い知識はないものの、両方の知識・経験を持っていることは大きな強みだと感じました。また、システムの上流から下流までの設計に関わる幅広い経験による多角的な視点も大きな強みだと考えます。
2. 社内の業務改善提案と実施
私生活を含め、IT技術やビジネスのトレンドを日々追いかけています。日々の業務の中での課題を見つけ、これまで集めた情報を使ってうまく解決できるのかを検証しながら実装し、会社に提案して改善を進めくことも1つの強みだと考えてます。

このことから2023年は強みを活かしつつ、加えて書籍や社外カンファレンスを通じてさらなる知見を広げ、スプラシアのテックリードとは何か、何を成し遂げるかを探そうと思い行動しました。その中でも特に行動したと思ったことを大きく3つ提供します。

・技術知見の拡張:Webや書籍と現場からの学び

お恥ずかしながら私はプログラミングにおいては、システムを動かすことを第一に考え、「見やすいコードへの修正」をほぼ我流で行っておりました。そのような開発をしてたある日、メンバーの1人から書籍は古いが考え方を身につける目的で「関数型プログラミングに目覚めた!IQ145の女子高校生の先輩から受けた特訓5日間」という本を勧められました。また、同じ時期にAWS DevDays 2023のときに開催された和田卓人さんの基調講演の2つの出来事を通じて、プログラムのコーディングとは可読性や保守性のあるコードを書くこととその重要性を学びました。
また、自社サービスのログの収集/分析/視覚化に関するシステム検討を当時の弊社担当してくださったAWS社員の方とのミーティングをしておりました。そのミーティングを通じて、AWSサービスに関する知見だけでなくコスト意識を持つことができるようになりました。

・カンファレンス参加の重要性

2023年はAWSとFindyのイベント・カンファレンスに多く参加しました。そこでは他社事例の発表を聞くだけでなく、その会場にいらっしゃったAWS社員の方たちとの交流を行いました。そのイベントの1つが前述のAWS DevDay 2023でもあるので参加してよかったと思っています。またカンファレンスを通じて、AWS社員の方たちと自社サービスのインフラに関する相談をさせていただくことで私の技術視野を広げることができました。

・実務内における業務の改善活動

こちらも前年に引き続き改善活動を行っておりました。
その中でもserverless frameworkを利用してサーバーの自動起動停止バッチやe2eを用いたシステムテストの自動化など小さなこと含めて改善できそうなところは積極的に提案と改善を行ってまいりました。
小さな課題を見つけて、その解決方法を探して検証と提案、実装を行う。そのときに得た知見をもとに更に新しい課題を見つけて改善するというスパイラルが上手く当てはまりました。

2024年からやりたいこと

ある日、年末の帰省用に本を探していた際に、O’Reillyの「リーダーの作法 ―ささいなことをていねいに」という本に出会いました。この本は「リーダーシップ」における深い洞察について提供してくれました。特に印象的だったのは、第4章にある「スープの味見」という節です。これはプロジェクト内での自身を含むメンバーの様々な意見や提案を受け入れ、それらを通じて(味見して)今後の進行、重要な要素など判断してプロジェクトを成功に導く必要があります。リーダーシップへの発揮は過去の経験を通じてこの味覚を磨き続けることが大事であることを記されていました。

2023年はチームと言うより自分自身に焦点を当てて活動していましたが、2024年はより積極的に得た知見をメンバー共有し、チームリーダーとしての経験を更に深めていきたいと考えています。また、テックリードの役割や技術選定に関する明確な定義を作成することも目指しています。これには自身の経験や他社事例を参考にしながら、スプラシアにとってのベースとなる定義を考えていきたいと思います。

最後に、私に新たな視点を与えてくれたメンバー、担当してくださったAWS社員の方々、そして社外のカンファレンスへの参加を許可してくださった会社に感謝を申し上げます。

※ この記事にある挿絵はChatGPTで作成しました。

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