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Sprasiaエンジニアチームの挑戦:コードレビューガイドライン策定の裏側

sprasiaのエンジニアチームでは、GitHubのPull Request機能を活用して日々コードレビューを行っています。しかし、コードレビューそのものは実施していても、「どのような基準や優先度でレビューを行うべきか」というルールは存在していませんでした。
そこで、コードレビューのガイドラインを策定することを決めました。そのプロセスや背景、そして実際にガイドラインを作ることで見えてきたことをこの記事でご紹介します。


コードレビューの目的とは?

なぜレビューをするのか?

まず最初に立ち返ったのは、「そもそも、なぜコードレビューをするのか?」という根本的な問いでした。

1. スキルや知識の差を埋める場

エンジニアチームには、経験や知識にどうしても個人差があります。その差を埋め、チーム全体のスキルを底上げするためにコードレビューは欠かせません。
特に、知識が豊富なメンバーから直接学ぶ機会は、効率的な成長のきっかけとなります。

2. コードの統一感を保つ

メンバーそれぞれが自由なスタイルでコードを書いてしまうと、プロジェクト全体の一貫性が失われます。ガイドラインは、コードの書き方に統一感を持たせるための重要な役割を果たします。今回のガイドライン策定も、この目的を達成するための第一歩でした。


コードレビューをして良かったこと

コードレビューは単なるチェック作業ではなく、レビューを通して様々な学びや成長が得られる機会でもあります。実際にレビューをしてみて、こんなメリットが見えてきました。

1. チームメンバーのコードを学べる

他のメンバーがどのように問題を解決しているのか、その発想や書き方に触れることで新しい視点が得られます。

2. 自分の知識を整理できる

コメントを書く際に、自分の中で知識を言語化し、改めて整理できます。場合によっては、新たに学び直すきっかけにもなります。

3. プロダクト品質の向上

レビューでは、コードが要件を正確に満たしているかを確認します。その過程で品質を高めることができます。

4. プロダクトへの主体性が生まれる

「自分がレビューする」という意識があると、プロダクトへの責任感や愛着が強くなります。結果として、チーム全体がプロダクトをより大切にするようになります。

5. コミュニケーションの活性化

自分のPull Request(PR)を作成する際、説明や概要を「どう書けば伝わりやすいか」を考えるようになり、チームメンバーとのコミュニケーションもスムーズに。自然とチーム意識が強化されていきます。


コードレビューで辛かったこと

一方で、コードレビューにおいて辛い経験や課題もありました。これらを振り返り、改善するためのアイデアを考えるきっかけにしています。

1. 返事がない

アップしたPRがいつまでも放置されると、モチベーションが下がります。レビューの体制や優先度の見直しが必要だと感じました。

2. 細かい指摘の繰り返し

何度も同じような細かい指摘が返ってくると、レビュイーもレビュワーもお互いに辛くなります。レビューの目的や範囲を明確にすることが重要です。

3. 適当なApprove

「ちゃんと見てくれているのか?」と感じるApproveは、チーム全体の信頼を損ないます。しっかりと理由を伴ったフィードバックを心がけるべきです。

4. 自分がレビューしていいのか不安

「もっと経験のある人がレビューすべきでは?」という不安を抱えることもあります。ガイドラインがあれば、レビューの基準が明確になるため、自信を持ってレビューに参加できます。また、チーム全体で責任を共有する仕組みにもつながります。


ガイドラインで目指す未来

コードレビューガイドラインの策定を通じて、sprasiaのエンジニアチームはより良いレビュー文化の実現を目指しています。そのために、以下を意識しました。

  • 批判ではなく建設的なメッセージを心がける
    レビューのコメントは、決して相手を否定するものではなく、共に成長するための提案であるべきです。
  • レビューの責任を共有する
    レビュイーだけでなく、レビュワーも責任を持って取り組む姿勢が、チーム全体の信頼感を高めます。
  • お互いを尊重し合う
    レビューはチーム全体の未来への投資です。前向きな姿勢で取り組むことが、長期的な成功につながります。

まとめ

コードレビューは、スキル向上やプロダクト品質の向上だけでなく、チーム全体の成長やコミュニケーションの向上にも大きく寄与します。一方で、負担やストレスもつきものです。それを解消するためには、明確なガイドラインと建設的なコミュニケーションが不可欠です。

レビューはチェック作業ではなく、チームの未来を作るためのプロセスです。
お互いを尊重し合いながら、前向きな文化を一緒に築いていきましょう!

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